日本からイギリスへの送金で安くて安全なのはゆうちょ銀行?
- 2018.11.10
- 更新日:2020.05.03
- 海外送金手数料を比較
日本からイギリスへ送金したいんだけどやっぱりゆうちょ銀行の手数料が安い?
留学費用の支払いやイギリス生活の資金として日本からイギリスへ海外送金する場合にゆうちょ銀行を利用している人も少なくないでしょう。
結論から言えば、日本からイギリスへの送金で一番手数料が安く、簡単に送金できるのはトランスファーワイズ(Transferwise)です。
そこで、日本からイギリスへの送金で海外送金が格安なトランスファーワイズ(Transferwise)、ゆうちょ銀行、MoneyGram(マネーグラム)などで手数料を比較してみました。
日本からイギリスへの送金で安い方法は?
まずは、わかりやすいように日本からイギリスへゆうちょ銀行とトランスファーワイズ(Transferwise)で30万円を送金した場合の手数料を比較してみましょう。
ゆうちょ銀行 | トランスファーワイズ | |
---|---|---|
送金額 | 300,000円 | 300,000円 |
送金手数料 | ネット 2,000円 | 1,750円 (送金額の0.55%+110円) |
海外送金できる費用 | 298,000円 | 298,250円 |
為替レート | 1GBP=147.68円 | 1GBP=147.68円 |
TTSレート (上乗せ) | 1GBP=152.95円 (上乗せ5.27円) | 1GBP=147.68円 (上乗せなし) |
ポンド受取額 | 1,948.34GBP | 2,018.85GBP |
為替差で発生する 手数料 | 68.52GBP (10,119円) | 無し |
中継銀行手数料 | 無し | 無し |
受取り銀行手数料 | 無し | 無し |
振込手数料 | 無し | 銀行による 三菱UFJ 324円(オンライン) |
手数料合計 | 12,119円 | 2,074円 |
※為替手数料(TTSレート)は為替状況によって変動しますので、率は一定ではありません。
この比較を行った日の前後は毎日1円~2円前後の為替変動がありましたので、為替手数料が高めになっています。
別の日であれば為替手数料は2円から3円の時もありますので、ゆうちょ銀行や一般の銀行を利用する場合は海外送金のタイミングは重要ですね。
また、送金する額が大きくなるほど手数料の差は大きくなるので要注意です。
どちらにしてもゆうちょ銀行とトランスファーワイズでこれだけの差があると、イギリスに受取ができる銀行口座があるならトランスファーワイズしか選択肢が無いと言っても良いでしょう。
日本からイギリスへの送金にトランスファーワイズは安全なの?
いくらトランスファーワイズ(Transfer wise)の送金が安いと言っても安全でなければ使いたくないですよね。
しかし、先にも書いたようにトランスファーワイズもその他の資金移動業者も日本で関東財務局から認可を受けている業者です。
怪しい業社が金融庁や関東財務局から認可を受けることはできませんのでトランスファーワイズも問題ありません。
トランスファーワイズは電話でのカスタマーサポートも日本人が担当しますし、メールで問い合わせをしても2~3営業日中にしっかりと返信も返ってくるので安心ですね。
日本からイギリスの送金で銀行口座が無い場合
海外生活を始めたばかりであったり、まだ銀行口座を開設できる準備が整っていないけど日本からイギリスに送金する必要がある場合もありますね。
その場合に使えるのがゆうちょ銀行とMoneyGramやウエスタンユニオンといった資金移動業者です。
ゆうちょ銀行は住所宛に送金できる
ゆうちょ銀行は銀行口座が無くても住所宛てに送金できる方法があります。
ゆうちょ銀行からイギリスの銀行口座以外に30万円送金する場合は以下が必要です。
●窓口での送金手続き手数料 一律5,000円
●為替手数料(TTSレート)1GBP=152.95円(上乗せ5.27円)
※この日の為替レート=1GBP=147.68円
受取人がゆうちょ銀行のレートで30万円分の日本円を送金すれば、受け取れるイギリス・ポンドは「1961.42GBP」で合計送金額は305,000円になります。
為替手数料で5.27円の手数料が上乗せされているので、69.99GBP(10,336円)が隠れコストとして含まれています。
合計で言えば、30万円の送金に対して15,336円(約5%)の手数料が必要になるということですね。
トランスファーワイズ(Transferwise)であればこういった隠れコストはありませんね。
イギリスで生活している人であれば銀行口座を作る方法があると思うので、なんとかトランスファーワイズを使えるようにするのがおすすめです。
イギリスに口座が無い場合に使えるMoneyGramの手数料は?
イギリスに口座が無い場合に使えるもう一つの手段はウエスタンユニオンやマネーグラムといった海外送金業者を利用する方法です。
日本ではウエスタンユニオンが多く、マネーグラムはあまり目にすることはありませんが、近くにあるのであればウエスタンユニオンよりもマネーグラムの方が手数料は少し安いです。
マネーグラムからイギリスに30万円送金する場合は以下が必要です。
※送金金額による
※この日の為替レート:1GBP=147.68円
受取人がマネーグラムのレートで30万円分の日本円を送金すれば、受け取れるイギリス・ポンドは「1980.32GBP」で合計送金額は304,000円になります。
合計で言えば、30万円の送金に対して7,546円(約2.5%)の手数料が必要になるということですね。
日本からイギリスの送金にゆうちょ銀行とマネーグラムを比較
ゆうちょ銀行 | マネーグラム | |
---|---|---|
30万円を送金するのに必要な合計金額 | 305,000円 | 304,000円 |
為替レート | 1GBP=147.68円 | 1GBP=147.68円 |
為替手数料 (TTSレート) | 1GBP=152.95円 | 1GBP=151.49円 |
受け取れるイギリス・ポンド | 1961.42GBP | 1980.32GBP |
送金方法 | 住所宛送金 | マネーグラム代理店で受取り |
送金日数 | 5日~10日 | 営業時間内10分 |
銀行口座を利用せずに海外送金するのであれば、ゆうちょ銀行で住所宛の送金を行うよりも、マネーグラムの方が合計の手数料が安く、送金に掛かる時間も圧倒的に早いです。
ウエスタンユニオンの方が少し高くなりますが、国内に代理店が多いですので実際にはマネーグラムよりもウエスタンユニオンを利用することになる人の方が多いでしょう。
出来る限りイギリスで口座を作ってからトランスファーワイズ(Transferwise)で送金するのが手数料が圧倒的に安いのでおすすめです。
どうしようもない場合はウエスタンユニオンかマネーグラムを利用すると良いですね。
イギリスから日本への送金もトランスファーワイズ
日本からイギリスだけでなく、イギリスから日本もトランスファーワイズで送金可能ですね。
現地の銀行やペイパルなどを利用するよりも断然安いので、イギリスから日本への送金もトランスファーワイズ一択です。
イギリスに銀行口座があればトランスファーワイズが利用できるので、イギリスで働いている人や長期の留学生であれば問題ないでしょう。
また、日本へ完全帰国する場合トランスファーワイズ(Transferwise)を利用すれば無駄な両替手数料を支払わずに済みますね。
-
前の記事
銀行口座が無い?日本からアメリカへの海外送金にはゆうちょ銀行? 2018.11.09
-
次の記事
香港から日本へ送金は新生銀行の外貨口座?手数料が一番安いのは? 2018.11.11