アメリカから日本へ送金する方法!手数料が安いトランスファーワイズ
- 2018.11.01
- 更新日:2020.05.03
- 海外送金手数料を比較

アメリカから日本に送金する方法で手数料が安くて安全な方法はありますか?
アメリカに在住であれば、日本の家族に仕送りをする際、一時帰国、完全帰国でアメリカから日本に海外送金したいことがありますよね。
反対に日本からアメリカに仕送りなどで送金することもあるでしょう。
そこで、アメリカから日本、日本からアメリカへ海外送金する方法として一番手数料が安いと言われるトランスファーワイズだとどうなるか、同じく手数料が安めで世界中で利用されているMoneyGram、ペイパルと比較して調査してみました。
アメリカから日本へ安く送金できるトランスファーワイズとは
トランスファーワイズがどんなサービスかと簡単に言えば、海外送金のための資金移動業者として、毎月3億ポンド(約440億円)の海外送金を行っている企業ですね。
トランスファーワイズは金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせたFinTech(フィンテック)企業の代表的なサービスです。
Transferwiseは日本にも支社があり、日本では2016年9月に参入し、楽天、ドコモ、ソフトバンクなどが取得しているのと同じ、関東財務局の認可を受けている日本の法律の下で営業している正式な業者です。
アメリカから日本に送金した場合の手数料
アメリカから日本に送金する場合に、利用されるのは一般的な「Bank of America」「Chase bank」「Union Bank」などがありますが、正直なところそれらは日本の大手銀行と同じなので、手数料は普通に高いです。
他に利用されるサービスとしては、資金移動業者の「WesternUnion」や「MoneyGram」、ペイパルが提供する送金サービスでペイパルを利用するより気持ち安くなることがある「Xoom」もあります。
それでは、1,000ドルをアメリカから日本に送金した場合の手数料や日本で受け取れる額をトランスファーワイズ、MoneyGram、ペイパルのXoomで比較してみましょう。
為替レートは、2019年5月22日のヤフーファイナンスで「1USD= 110.395円」だった時を参考にしています。
トランスファーワイズ | MoneyGram | Xoom | |
---|---|---|---|
送金額 | 3,000ドル | 3,000ドル | 3,000ドル |
ネットの為替レート | 1USD=110.395円 | 1USD= 110.395円 | 1USD=110.395円 |
TTSレート (為替手数料) | 1USD=110.395円 | 1USD=108.852円 | 1USD=106.444円 |
為替差手数料の差 | 無し | 1.543円 | 3.951円 |
送金手数料 | 22.83ドル | 58.82ドル | 無料 |
振込手数料 | 銀行による | 無し | 銀行による |
日本で受取れる額 | 328,799円 | 320,135円 | 319,459円 |
※TTSレートは為替状況により変わります。
MoneyGramとXoomは同じようなレベルですが、1位のトランスファーワイズとその他で8,000円の違いはかなり大きいですし、額が大きくなればさらにその差は広がって行きます。
次はトランスファーワイズの公式ページで出来るペイパルとの比較です。
画像にもありますが、為替レートは1ドル=111.69円の時に3,000ドルを送金した場合の結果を参考にしています。
送金手数料だけ見ればペイパルが安いですが、こちらも同じく受取額では8,176円も違いますね。
この海外送金手数料は安いけど、為替レートで知らない間に高く付いているのがいわゆる「隠れコスト」です。
為替レートで損をしていることを知らずにペイパルの手数料だけみて安いと勘違いしている人は結構多いですね。
アメリカからの送金でトランスファーワイズが利用できる条件
トランスファーワイズは基本的に、送金国と受取り国の両方に銀行口座があることが条件となります。
アメリカから送金するのであれば、アメリカと日本に口座が無いといけないということですね。
日本の口座は自分の口座、または家族、友人など誰でも良いので問題無いでしょう。
アメリカの方も普通に働いていたり、留学などでSSN(社会保障番号)があれば普通に「Bank of America」「Chase bank」「Union Bank」で口座が開設できますね。
アメリカの銀行でオンラインで口座を開設する場合は、SSNと居住している住所があれば大丈夫ですし、窓口まで行く必要もないので便利ですね。
ちなみに「Union Bank」は日本にいながら東京三菱UFJ銀行で口座を開設することもできますので、チェックしてみると良いですね。
ソース:https://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/cali/index.html
また、アメリカで銀行口座が無い場合は、トランスファーワイズのボーダレス口座が開設できますので、それを利用すると良いですね。
ボーダレス口座は日本では作れませんが、アメリカであれば無料で作ることができますので、トランスファーワイズのボーダレス口座をチェックしてみて下さい。
アメリカから日本へ送金する際の限度額
アメリカからトランスファーワイズを利用して日本に送金する際の限度額は下記の通りです。
アメリカから日本へ送金する際に必要な日数
アメリカから日本に送金する際の日数は、送金2回目からは1営業日から4営業日で、送金方法により変わります。
トランスファーワイズの口座開設から初めての送金までに掛かる日数は、3営業日から10営業日なので、最初の送金は余裕を持って行うと良いですね。
アメリカからの送金にSSN(米国社会保障番号)番号は必要?
アメリカからの送金にトランスファーワイズを利用するすべての人が「SSN(米国社会保障番号)番号」が必要です。
SSN番号を持っていない場合は、トランスファーワイズに申告し、アメリカ国外で発行された身分証明書をトランスファーワイズにアップロードする必要があります。
アメリカから日本の送金で為替レートは保証される?
レート保証時間内にトランスファーワイズの口座への入金が確認できれば、レート保証が適用されます。
時間内にトランスファーワイズの口座への入金が確認できない場合は保証されません。
・EST(東部標準時)で16時までにトランスファーワイズの口座へ着金
・ACHバンクデビットを利用した場合は、デビットの認証が19時までに確認できた段階で為替レート保証が有効となります。
アメリカの雇用統計の発表は毎月第一金曜日にあります。
相場の予想が悪いのであれば、雇用統計前に送金するのも良いでしょうし、良い見込みであれば発表を待って為替レートが動いてから送金するのもありですね。
TransferWiseで日本からアメリカへ送金する
アメリカから日本だけでなく、日本からアメリカでも送金手数料は最安レベルです。
2番手のWorldremitと約50円程度の僅差ですが、トランスファーワイズの方が安いですね。
ちなみに、Worldremitは安いですが、日本では認可を受けていません。
預けた資金は日本の法律には守られていないので利用する場合は注意しましょう。
日本からアメリカへ送金する限度額はオンライン送金を利用した場合はどの金融機関でも1回につき100万円が限度です。
1日の送金金額には上限がありませんが、もちろんそのような送金をした場合は、まずトランスファーワイズから問い合わせがあり、内容によっては税務署からお伺いがありますね。
きっちりとした企業ですのでトランスファーワイズで税金逃れなどはできません。
アメリカから日本へドル建て送金するのはどちらがお得?
アメリカから日本へドル建て送金をしたい理由の大半は為替レートで損をしたくないからという理由が多いでしょう。
例えば1ドル=110円だったとして、そのまま持っていればに120円位にはなるはずだと考えて、上がるまでしばらく持っていたいというパターンですね。
または、海外の銀行で日本へ送金しようと思うと、送金段階で米ドルから日本円に両替して送金されるので、両替のレートが悪いと損をするというパターンです。
こういった場合は新生銀行やFX座のドル口座を利用して、ドル建て送金するのが簡単です。
しかし、レートが悪すぎる時は多少待てば良いですが、どちらとも言えない中途半端なレートの場合にドルのまま持っていても上下どちらに動くのか分かりません。
もしそれが使う必要がある資金だった場合は使えないお金になってしまうこともありますね。
保有している資産が余剰資金ではなく命金なのであれば、ストレスにならないようにトランスファーワイズで早く日本円に替えてしまった方が良いと思いますよ。
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