海外向け通販の決済手数料が安くなるワイズ・Wiseのマルチカレンシー口座
- 2021.04.09
- 更新日:2021.04.10
- 海外送金のワイズとは
海外向けの通販がしたいけど決済方法って何が良いのかな?
海外との決済のやり取りはなんだかんだでペイパル一択なの?
海外向けの通販サイトやオンラインショップを運営するにあたって悩む部分の一つが決済方法ですね。
ここでは、2020年から新しく利用できるようになったワイズ・旧トランスファーワイズのマルチカレンシー口座を利用した決済方法についてご紹介します。
この記事を読めば、こんなお悩みが解決できます。
●海外向け通販やオンラインショップの決済手数料を安くしたい
●海外で現地口座を開設して決済に利用できればいいな
●現地通貨を両替すると手数料が掛かるから現地通貨のまま保有したい
海外向け通販の決済手数料を安くしたいならワイズ・Wise
先に結論から書いてしまえばこういうことです。
ワイズのマルチカレンシー口座であれば現地口座に振り込んでもらうだけ。
なので販売者側が高い手数料を支払う必要がありません。
ワイズの口座内ではアメリカドルや各国の通貨で保持ができる。
口座内の通貨を両替する場合も限りなく市場のレートに近い為替レートで両替できる。
一般的に個人のサイト運営者が利用しているのは決済方法が便利なPaypalが多いです。
ただ、実際には手数料が安いようで高いのがネックになります。
もちろんペイパルは簡単ですぐに利用できるので、ホームページ作成のBASEなどでも使われている本当に便利な決済方法です。
しかし、すでに利用している方は知っての通りペイパルでは下記のような手数料が必要です。
ペイパルの手数料:1件あたり受取りの手数料が2.9%+40円~
%での手数料になると販売する額が大きくなるほど販売側にとっては手数料が痛手になりますね。
ちなみに、ワイズの口座とペイパルとの連携も可能です。
中国などペイパルしか使えない国を販売対象にしている場合は上手に使い分けると良いでしょう。
ペイパルで海外通貨の決済には両替手数料が必要
ペイパルは便利過ぎて気づいてない人も少なく無いことがあります。
それは、ペイパルでは通貨が変わると両替が必要になるので為替手数料も含まれているということです。
例えば・・・
●アメリカで購入する人はアメリカドルでペイパルを利用
●日本にいる販売者はペイパルを経由して日本円で受取り
こうなると通貨によって日本円に両替する際に3%~4%の両替手数料が必要です。
利用手数料2.9%+40円~だけではなく、実は両替手数料の3%~4%も掛かっている。
こういったカラクリですね。
このようにアチコチに手数料が掛かってしまうと販売する方も損をします。
購入する方も損をする気持ちになって機会を逃してしまうのでもったいないでしょう。
また、利用が簡単なクレジットカードも不正利用防止のためにBASEなどでも利用できませんし、個人のサイトで管理するにはかなり怖いですね。
ワイズ・Wiseで日本からアメリカなどの現地口座を開設
アメリカやヨーロッパなどで現地の銀行口座を開設するハードルは非常に高いです。
そこで海外向けのオンラインショップの決済におすすめするのが・・・
ワイズのマルチカレンシー口座を利用すれば、日本にいながら誰でもアメリカなどの現地口座を開設できてしまいます。
もちろん、お金の受け取りにも使えますし、支払いとして自身が送金に利用することもできます。
他にも・・・
マルチカレンシー口座内では世界50カ国以上の通貨の保有と両替ができる
口座内から70カ国以上の国へ送金することも可能
言うまでもありませんが、Wiseが利用できる国に住んでいるのであれば誰でもWiseの無料口座が開設できます。
マルチカレンシー口座で現地口座を開設できる国
2021年4月時点で開設できる現地口座は以下の通りです。
●米ドル(ルーティングナンバー、口座番号)
●英ポンド(英国ソートコード、口座番号、IBAN)
●ユーロ(銀行コード (SWIFT / BIC)、IBAN)
●オーストラリア(BSBコード、口座番号)
●ニュージーランドドル(口座番号)
●シンガポールドル(銀行コード、銀行名、口座番号)
●ルーマニアレイ(銀行コード (SWIFT / BIC)、口座番号)
●カナダドル(銀行番号、トランジットナンバー、口座番号)
●ハンガリー・フォリント(口座番号)
●トルコリラ(銀行名、IBAN)
現在では10カ国の口座ですね。
アメリカ、ユーロ圏、イギリス、オーストラリアなどがあれば多くの海外通販サイトがカバーできるでしょう。
→公式サイト:米ドル(USD) 銀行口座情報でどんなことができるの?
マルチカレンシー口座のデメリット
海外とのお金のやり取りが必要な人にとって非常に便利なワイズのマルチカレンシー口座ですが、いくつかデメリットもあります。
1.銀行口座としてローンなどを組むことはできない
2.口座に預けていても利息はつかない
3.銀行レベルの高いセキュリティで保護されているがFinancial Services Compensation Scheme (FSCS)や銀行口座にあるような保護システムに規定されていない
要は、海外とのお金のやり取り、送金、支払いなどにはオススメです。
しかし、資金の預金口座としてずっと預けるメリットが無いということですね。
ワイズは関東財務局の認可を受けている資金移動業者なので怪しい業者ではありません。
ただ、直近で口座にある必要がない資金は銀行口座に移すのが良いでしょう。
口座の資金は各銀行に保管されているのでワイズには関係ありません。
例えワイズに何か問題が起こっても口座内にある資金には関係無いということなので安心です。
マルチカレンシー口座で利用できるデビットカードが便利
ワイズ・Wiseのマルチカレンシー口座を持てる国であればデビットカードが利用できます。
直接オンラインショップなどの運営には関係ありませんが、海外を相手にビジネスをする方は海外へ行くことも多いでしょう。
その場合にデビットカードを所持しておけば、世界各国で現地通貨が利用できます。
もちろん、訪れている国の通貨を口座内に持っていなくても大丈夫です。
所持している通貨の中から自動的に一番両替手数料の低い通貨を選んで決済してくれます。
また、海外で現地ATMからお金を引き出そうとすると手数料が掛かりますよね。
しかし、毎月2回まで(30,000円まで)なら無料で引き出せるので手数料を節約できます。
まとめ
もう一度、海外通販を運営している人がワイズ(Wise)のマルチカレンシー口座でできることをまとめてみましょう。
●アメリカやヨーロッパを含む10カ国の現地口座が持てる
●海外通販のお客さんには現地口座に直接振り込んでもらうことで手数料が格安になる
●マルチカレンシー口座では世界50カ国以上の通貨の保有、送金、支払いができる
●口座内で保有している通貨は必要な通貨へ市場レートに近い額で両替できる
ワイズのマルチカレンシー口座は海外との決済ではまだまだ認知されていないサービスです。
それでも、口座の開設は無料で簡単なので持っておいて損は無いと言えますね。
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