カナダから日本へ送金!ワイズ・旧トランスファーワイズは手数料が安い?
- 2018.11.03
- 更新日:2021.04.09
- 海外送金手数料を比較
カナダから日本に送金するのに一番手数料が安い方法は何がありますか?
両替せずにカナダ・ドルのまま持っておくのに良い方法はある?
カナダで働いて給料をカナダ・ドルで貰っていると、日本に帰国する際にまとまったカナダ・ドルがでますよね。
一時帰国なら良いですが、現地に戻らないのであれば口座に残しておけません。
現地の銀行から送金すると高額な手数料が掛かる。
大金を持って飛行機に乗るのも怖い。
そこで、カナダから日本へ海外送金ができる手段として手数料が安いワイズ(Wise)・旧トランスファーワイズをご紹介しましょう。
世界的に利用されている海外送金業者のMoneyGramを比べてみましたのでご参考にどうぞ。
この記事を読むとこのような問題が解決できます。
●カナダから日本に格安で送金する
●カナダ・ドルを両替せずに口座を作って保有する
カナダから日本へ安く送金できるワイズ・旧トランスファーワイズ
ワイズ(Wise)がどんなサービスかと簡単に言えば、海外送金のための資金移動業者です。
2019年頃は毎月4,300億円ほどの送金を行っていましたが、2021年現在は成長して毎月約6,000億円の海外送金を行っている企業です。
日本には2016年9月に参入。
楽天、ドコモ、ソフトバンクなどが取得しているのと同じ、関東財務局の認可を受けています。
日本の法律の下で営業している正式な業者です。
ワイズの安全性について、詳しくはこちらの記事をどうぞ。
ワイズの一番の特徴は、海外送金に掛かる手数料を安くするための画期的なシステムです。
一般的に海外送金といえば、カナダの銀行口座から日本の銀行口座へ送ることです。
しかし、ワイズの場合は・・・
「カナダからカナダのワイズの口座へカナダ・ドルを送金」
「日本のワイズの口座から日本円を送金」
このようにして国内送金で済ませます。
要は、世界各国にワイズの口座があり、そこにプールしている資金を国内送金でやりくりしているということですね。
そのために送金にかかる手数料が極端に安くできるという仕組みです。
トランスファーワイズの仕組みについてはコチラの記事をどうぞ。
カナダから日本に送金した場合の手数料を比較
それでは、30万円をアメリカから日本に送金した場合の手数料をワイズとMoneyGramで比較してみましょう。
トランスファーワイズ | MoneyGram | |
---|---|---|
日本円受取額 | 300,000円 | 300,000円 |
ネットの為替レート | 1CAD= 85.41円 | 1CAD= 85.41円 |
TTSレート (為替手数料) | 1CAD= 85.41円 (為替手数料無し) | 1CAD= 82.53円 (為替手数料 2.88円) |
為替差で発生する 手数料 | 無し | 122.23CAD (10,439円) |
30万円を受け取る為に 必要な送金額 | 3,550.53 CAD | 3,789.69 CAD |
送金手数料 | 31.10 CAD | 155.00 CAD |
振込手数料 | 銀行による | 無し |
手数料合計 | 31.10 CAD+振込手数料 | 277.23CAD |
※TTSレートは為替状況により変わります。
MoneyGramも銀行と比べれば多少は手数料が良いのですが、ワイズの手数料とは比較になりませんね。
送金にワイズが利用できる条件
ワイズは基本的に送金国と受取り国の両方に銀行口座があることが条件となります。
カナダに住んでいたり、留学している人なら問題ないと思いますが、カナダ側と日本側の両方に銀行口座が無いと利用できません。
日本の口座は自分の口座、または家族、友人など誰かに受け取って貰えば良いので大丈夫です。
また、カナダであればワイズのマルチカレンシー口座が開設できますので、全力で利用すると良いですね。
マルチカレンシー口座は日本でも開設できますし、日本にいながらカナダの口座を取得することもできます。
もちろん、カナダ在住であれば無料で開設可能ですので、ワイズのマルチカレンシー口座をチェックしてみて下さい。
マルチカレンシー口座は世界50カ国以上の通貨を現地通貨のまま保有することができます。
カナダで自分のマルチカレンシー口座に資金を送金すれば良いだけです。
自分の口座内でカナダ・ドルを円に両替する場合も市場レートに近いレートで両替することが可能です。
送金する際の限度額
カナダからワイズを利用して日本に送金する際の限度額は、ワイズの口座への送金方法によって異なります。
・クレジットカード・デビットカード最大額は1回の送金あたり3,000 CADまで。
・ダイレクトデビットの最大額は24時間以内に9,500 CADまで。
基本的には日本へ送金する場合は下記の通りになります。
最大額(1回あたり):100万円 (個人)
※ワイズで100万円を超える送金も可能ですがSWIFT送金になるので格安にはなりません。
もっと高額な費用を一気に送りたいのであれば高い手数料を払ってでも現地の銀行を利用するしかありませんね。
送金する際に必要な日数
カナダから日本に送金する際の日数は、送金2回目からは1営業日から4営業日です。
カナダでワイズ口座への送金方法により変わります。
ワイズの口座開設から初めての送金までに掛かる日数は、3営業日から10営業日なので、最初の送金は余裕を持って行うと良いですね。
送金に必要な書類は?
●ワイズへの登録住所がカナダ国内の場合に、2種類の別々の身分証明書で認証を完了させる必要があるケース
・一度の送金手続きで1,000CADを超える送金を行う場合
・送金回数を問わず24時間以内に1,000CADを超える送金を行う場合
・マルチカレンシー口座のCADをご利用される場合
・クレジットカード、または銀行取引明細書(最新のもの)
・公共料金の領収証(ガス、電気、水道)
・T4ステートメント
・CRAドキュメント
・Investment Accountステートメント
・Record of Employment
1000CADというと10万円にも満たないです。
カナダから日本への送金を行う場合はほぼ必ず必要になると思って良いですね。
身分証明書について詳しくは公式ページをご確認下さい。
送金で為替レートは保証される?
カナダから日本への送金の場合は2営業日の間、為替レート保証が適用されます。
48時間あるということなので、急に大きくレートが動いても安心ですね。
さらにワイズでは急に為替レートに5%以上の変動が起きた場合は取引停止。
または返金をしてくれますので、最悪の事態にはなりません。
しかし、5%とというと100円が95円になるということですので、5円の差は致命的です。
アメリカの雇用統計の発表は毎月第一金曜日にあります。
相場の予想が悪いのであれば、雇用統計前に送金するのも良いでしょう。
良い見込みであれば発表を待って為替レートが動いてから送金するのもありですね。
まとめ
●カナダから送金する場合はワイズの無料口座を開設して格安送金
●日本にいるのであればマルチカレンシー口座も開設しておけば今後の送金に便利
と言う訳で、使っても使わなくても口座の開設は無料です。
今後海外からの送金を考えている人は開設して損はありませんね。
-
前の記事
トランスファーワイズとゆうちょ銀行の手数料を比較|TransferWise 2018.11.02
-
次の記事
オーストラリアから日本への送金が簡単で安いWise旧トランスファーワイズ 2018.11.04