ドイツから日本への送金で手数料が安いのはPOSTBANK?

ドイツから日本への送金で手数料が安いのはPOSTBANK?

 

ドイツから日本に送金したいのですが、やっぱり安全な送金はPOSTBANKですか?

他に何か良い方法があれば教えて下さい。

 

ドイツはヨーロッパ圏でも日本人が多く、現地で働いている人もたくさんいますが、現地通貨で給料を貰っていると親への仕送りや日本への一時帰国で日本円をどうするのか悩みどころです。

 

そこで、ドイツから日本へ送金して日本円を得るのに便利な海外送金業者「トランスファーワイズ(TransferWise)」「MoneyGram」とドイツのゆうちょ的存在の「POSTBANK」をチェックしてみました。

 

ドイツから日本への送金

 

ドイツから日本への送金方法は主に以下の手段があります。

●Postbank(ポストパンク)

●MoneyGram(マネーグラム)/WesternUnion(ウエスタンユニオン)

●Paypal(ペイパル)

●Transfar wise(トランスファーワイズ)

●Sparkasseなどを使って日本の外貨預金口座へ送金

●Rabobank

●AIB

 

Paypalでドイツから日本の送金は手数料が高い

 

海外送金で個人間の送金手数料が安いPaypalは良く利用する人やおすすめする人が居るのですが、結果として手数料はかなり高くなるのでお勧めしません。

 

Paypalは送金手数料は無料から$4.99と安いのですが、ユーロから日本円に両替する為替レートがとても悪いレートで設定されているので、実際には海外送金に向いていません。

 

ドイツから日本の外貨預金口座への送金は結果として同じ

 

海外から日本にある銀行の外貨預金口座への送金をすれば手数料が安くなるという方法を推奨している人も多いですが、これは手数料が安くなっているのではなく支払いを先延ばしにしているだけです。

 

確かに、ユーロから日本円に両替する必要なく、日本の外貨預金口座へ入れるので送金の際には為替両替手数料が必要ありません。

 

しかし、外貨預金口座から円口座に移す際に通常より悪い銀行レートで引き出すことになりますので、送金時に手数料を払うか、後から払うかの違いだけですね。

 

もちろん、酷い円高でレートが悪い場合は外貨預金口座へ送金して預金しておき、レートが良くなってから引き出すようにすればお得になることもあります。

 

ただ、預金として手を付けずに放置しておける資金でないと、外貨が円安に進むまで数ヶ月以上は手を付けられない塩漬け状態になる可能性もあります。

 

ドイツで利用できるPostbankは日本への送金手数料が安い?

 

以前、ドイツのPostbankは送金手数料が1.5EURという考えられない送金手数料と為替両替手数料も仲値(市場のレートそのまま)に近いレートで国際送金することが出来ていました。

 

しかし、残念ながら2018年1月の手数料値上げで一般的な銀行の海外送金手数料と変わらなくなってしまいましたので、今では世界的に拡大している資金移動業者のトランスファーワイズの方が断然手数料が安くなりました。

 

Postbankの場合は「オンラインバンキングで1.5%の手数料か最低8EURの手数料」が必要となりますが、残念ながら悪いと言われる為替両替手数料は確認できませんでした。

 

また、現在では海外送金ではPostbankよりも手数料の安いRabobankやAIBの方が利用されています。

 

ドイツから日本に送金した場合の手数料

 

それでは、ドイツから日本に送金して日本円で30万円を受取りたい場合に必要な手数料をトランスファーワイズ、MoneyGram、Rabobankで比較してみましょう。

 

●レートは1EUR= 118.30円の時点で計算しています。

 トランスファーワイズRabobankMoneyGram
送金額 5000EUR5000EUR5000EUR
ネットの為替レート1EUR= 118.300円1EUR= 118.300円1EUR= 118.300円
TTSレート
(為替手数料)
1EUR= 118.300円1EUR= 117.632円1EUR=112.586円
送金手数料32.06 EUR14.52 EUR175.00 EUR
振込手数料銀行による銀行による無し
受け取れる日本円587,707 円586,451 円
ー1,256円
543,228円
ー41,479円

※TTSレートは為替状況により変わります。

 

Rabobankは銀行の割にかなり手数料が良いですが、トランスファーワイズと比較して1000円以上変わるとそれなりに大きいと言えますね。

しかも、トランスファーワイズであれば口座開設から送金まで非常に簡単ということも大きな利点です。

MoneyGramはかなり手数料が悪いですが、送金手続きから10分以内に送金できるので、あくまで緊急で送金しないといけない場合の手段と言えるでしょう。

 

トランスファーワイズ(TransferWise)はドイツから日本へ安く送金できる

 

トランスファーワイズがどんなサービスかと簡単に言えば、海外送金のための資金移動業者として、毎月3億ポンド(約430億円)の海外送金を行っている企業です。

 

日本には2016年9月に参入し、楽天、ドコモ、ソフトバンクなどが取得しているのと同じ、関東財務局の認可を受けている日本の法律の下で営業している正式な業者です。

 

安全性について、詳しくはこちらの記事をどうぞ。

 

トランスファーワイズの一番の特徴は、海外送金に掛かる手数料を安くするための画期的なシステムです。

 

一般的に海外送金といえば、ドイツなど現地の銀行口座から日本の銀行口座へ送ることです。

 

しかし、トランスファーワイズの場合は、世界各国にトランスファーワイズの口座があり、そこにプールしている資金を国内送金でやりくりしています。

 

要は、ドイツにあるトランスファーワイズの口座へ振り込めば、日本にあるトランスファーワイズの口座から日本にある自分の口座へ日本円で振り込まれるので、海外送金ではないということですね。

 

トランスファーワイズの仕組みについてはコチラの記事で説明していますので、ご参考にどうぞ。

 

トランスファーワイズが利用できる条件

 

トランスファーワイズは基本的に、送金国と受取り国の両方に銀行口座があることが条件となりますので、ドイツ側と日本側の両方に銀行口座が無いと利用できません。

 

日本の口座は自分の口座、または家族、友人など誰かに受け取って貰えば良いので大丈夫ですが、ドイツには口座を開設していない、またはできない人もいるでしょう。

 

そんな時は、ドイツであればトランスファーワイズのボーダレス口座が開設できますので、それを利用すると良いですね。

 

ボーダレス口座は日本では提供されていませんが、ドイツであれば無料で開設可能ですので、トランスファーワイズのボーダレス口座をチェックしてみて下さい。

 

トランスファーワイズのボーダレス口座の情報は公式で英語のみとなりますが、ドイツにお住まいなら問題無いでしょう。

 

 

ドイツから日本へ送金する際の限度額

 

ドイツからトランスファーワイズを利用して日本に送金する際の限度額は、トランスファーワイズの口座への送金方法によって異なります。

 

ドイツからの送金限度額 1,200,000EUR

ただし、日本への送金で100万円を越える場合はSWIFT送金となり、別途手数料が発生します。

ドイツから日本へ送金する際に必要な日数

 

ドイツから日本に送金する際の日数は、送金2回目からは1営業日から2営業日で、トランスファーワイズ口座への送金方法により変わります。

 

トランスファーワイズの口座開設から初めての送金までに掛かる日数は、3営業日から10営業日なので、最初の送金は余裕を持って行うと良いですね。

 

ドイツから日本の送金で為替レートは保証される?

 

ドイツから日本への送金の場合は48時間の間、為替レート保証が適用されます。

 

48時間あるということなので、急に大きくレートが動いても安心ですね。

 

さらにトランスファーワイズでは急に為替レートに5%以上の変動が起きた場合は、取引停止、または返金をしてくれますので、最悪の事態にはなりません。

 

しかし、5%とというと100円が95円になるということですので、5円の差は致命的です。

 

為替が1円~2円と大きく動く可能性があるアメリカの経済指標である雇用統計の日を含めての送金には注意をしましょう。

 

アメリカの雇用統計の発表は毎月第一金曜日にあります。

 

相場の予想が悪いのであれば、雇用統計前に送金するのも良いでしょうし、良い見込みであれば発表を待って為替レートが動いてから送金するのもありですね。